道路や河川において、地域の生活を安全に豊かにするための工作物を作り出すクリエイターである
土木技術者は、土木の専門知識だけではなく、情報通信技術の知識や活用にも精通しています。
祁󠄀答院土木では令和3年からICT 施工に取組み、知識、経験、実績を積み上げてきました。
また、進歩を続ける新たな技術の習得、教育、人材育成にも積極的に取り組んでいます。

ICT施工

3次元起工測量

3次元起工測量は、建設工事着手前にICT を活用して、現場の地形や構造物の3 次元データを取得する測量作業です。
従来の3次元測量に比べて、少人数で高精度な3 次元点群データの取得が可能で、施工の精度や効率が向上します。
作業にはドローンやTLS(地上型レーザースキャナー)を使用します。

3次元設計データ作成

起工測量で取得した3 次元の点群データを加工し、3 次元設計ソフトウェアを使用して設計図書に基づくモデルを作成します。
縦断や横断の情報も3 次元で表現することで、現場の状況をより詳細に把握する施工計画の立案や、施工の精度向上、効率化、安全性の確保などを目指しています。
作成したデータは、ICT 建機による自動施工の制御にも活用します。

ICT 建機による施工

3次元設計データとGNSS の位置情報を活用することで、高精度で安定した施工品質を確保します。
自動制御機能により、オペレーターの負担が軽減し、施工時間の短縮や、少人数での施工が可能になります。
また、3D マシンコントロールシステムなどの機能による現場状況の可視化により、安全な施工が期待できます。

3次元出来形管理等の施工管理

施工後の成果を3 次元設計データと比較することで、高品質な出来形管理を効率的に行うことを目指しています。

新しい情報の収集

ICT 施工に関する展示会等にも積極的に参加して、新しい情報を収集しています。
2024 年4 月に幕張メッセで開催された第6 回建設・測量生産性向上展 「CSPI-EXPO」では、弊社の施工事例も紹介されました。